しあわせ食堂の異世界ご飯6
本日のメニュー、『かぼちゃのほくほくグラタン』の完成だ。
***
あと少しでご飯というワクワクを胸に、シャルルはカミルから受け取ったクウのご飯を手に持って裏庭へやってきた。
「クウ~ご飯の時間ですよ~」
『わんっ!』
自分の小屋でうとうとしていたクウが、シャルルの『ご飯』という言葉に反応して飛び起きた。
尻尾を振ってシャルルの下へ駆け寄ろうとして――それをこらえ、座って待てを行う。
それを見たシャルルは、そっとご飯を地面へ置く。
「ちゃんと待てができて偉いですよ、クウ」
『わふっ!』
シャルルがクウを褒めると、きりっと顔を引き締めてみせた。
その姿がとても可愛いのだが、どちらかといえばストイックなシャルルはそのまま待てを継続させる。
『くうぅ……』
クウは食べたそうにじっとご飯を見つめて、ぷるぷる震える。十秒、二十秒、三十秒……と、時間が経過していく。そして一分。
「よーし、いいですよ!」
『わんっ♪』
やっとシャルルの許可が下りて、クウが急いでご飯にありつく。逃げたりはしないのに、頬張るように口いっぱいに詰め込んでいくのが愛らしい。
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あと少しでご飯というワクワクを胸に、シャルルはカミルから受け取ったクウのご飯を手に持って裏庭へやってきた。
「クウ~ご飯の時間ですよ~」
『わんっ!』
自分の小屋でうとうとしていたクウが、シャルルの『ご飯』という言葉に反応して飛び起きた。
尻尾を振ってシャルルの下へ駆け寄ろうとして――それをこらえ、座って待てを行う。
それを見たシャルルは、そっとご飯を地面へ置く。
「ちゃんと待てができて偉いですよ、クウ」
『わふっ!』
シャルルがクウを褒めると、きりっと顔を引き締めてみせた。
その姿がとても可愛いのだが、どちらかといえばストイックなシャルルはそのまま待てを継続させる。
『くうぅ……』
クウは食べたそうにじっとご飯を見つめて、ぷるぷる震える。十秒、二十秒、三十秒……と、時間が経過していく。そして一分。
「よーし、いいですよ!」
『わんっ♪』
やっとシャルルの許可が下りて、クウが急いでご飯にありつく。逃げたりはしないのに、頬張るように口いっぱいに詰め込んでいくのが愛らしい。