しあわせ食堂の異世界ご飯6
「ホットミルク。これでも飲んで、ちょっと休め」
「え? でも、今は営業中だし……」
「心配なんだよ、アリアが。たぶん気づいてなかったと思うけどさ、心ここにあらずって感じで……今日は皿だって間違えてるし、調味料も何度か取り間違えそうになっただろ?」
実はそれを見る度に、カミルがこっそり直していた。ぼーっとしていたアリアは、その事実に驚いた。
「嘘、ごめんなさい、私……」
すぐに謝罪の言葉を口にし、もっと頑張るからと、そう言おうと思ったのに――それより先に、カミルが決定事項を告げた。
「だから今日の営業はちょっと早いけど終わり。アリアは昨日も出かけてて、帰りが遅かったもんな。疲れだって、自分で思ってる以上にたまってると思うぞ?」
「そんな、私ひとりのためにお店を閉めるなんて……」
「こら。アリアは大事な料理人だし、一緒に店をやってる家族みたいなもんなんだよ。そんな相手が具合が悪そうにしてたら、誰だって心配するだろ?」
申し訳なく思うアリアに、カミルは気にするなと笑ってみせる。
「カミル……」
「え? でも、今は営業中だし……」
「心配なんだよ、アリアが。たぶん気づいてなかったと思うけどさ、心ここにあらずって感じで……今日は皿だって間違えてるし、調味料も何度か取り間違えそうになっただろ?」
実はそれを見る度に、カミルがこっそり直していた。ぼーっとしていたアリアは、その事実に驚いた。
「嘘、ごめんなさい、私……」
すぐに謝罪の言葉を口にし、もっと頑張るからと、そう言おうと思ったのに――それより先に、カミルが決定事項を告げた。
「だから今日の営業はちょっと早いけど終わり。アリアは昨日も出かけてて、帰りが遅かったもんな。疲れだって、自分で思ってる以上にたまってると思うぞ?」
「そんな、私ひとりのためにお店を閉めるなんて……」
「こら。アリアは大事な料理人だし、一緒に店をやってる家族みたいなもんなんだよ。そんな相手が具合が悪そうにしてたら、誰だって心配するだろ?」
申し訳なく思うアリアに、カミルは気にするなと笑ってみせる。
「カミル……」