しあわせ食堂の異世界ご飯6
そのまま壁際に控え、このまま紅茶を用意すべきか気を利かせて散歩に行くべきかという二択に直面する。
「ただいま、シャルル」
動揺しているシャルルを見て、アリアは申し訳なく思う。
いくらリントとして普段から接することが多いとはいえ、突然皇帝が来たら驚くのも無理はない。
「ごめんなさい。少し席を外してもらっていいかしら?」
「かしこまりました」
考えていた二択の答えをもらい、シャルルは「失礼します」と部屋から出ていく。それを見送ってから、アリアはリベルトにソファを勧めた。
「さすがに、ここにきてまで無言は嫌ですよ? リベルト陛下」
「……わかっている」
ひとまずリベルトから返事をもらえたことにほっとして、アリアは備えつけのティーセットで紅茶の用意をする。
長時間外にいたので、体が冷えてしまった。紅茶にミルクを入れて机に置き、アリアはリベルトの向かいに座るか隣に座るか悩む。
(……ここはやっぱり向かいがいいわね)
ふたりきりではあるが、今のリベルトにはリズベットという婚約者がいる。そう思い向かいに座ろうとしたら、リベルトに腕を掴まれた。
「え?」
「ただいま、シャルル」
動揺しているシャルルを見て、アリアは申し訳なく思う。
いくらリントとして普段から接することが多いとはいえ、突然皇帝が来たら驚くのも無理はない。
「ごめんなさい。少し席を外してもらっていいかしら?」
「かしこまりました」
考えていた二択の答えをもらい、シャルルは「失礼します」と部屋から出ていく。それを見送ってから、アリアはリベルトにソファを勧めた。
「さすがに、ここにきてまで無言は嫌ですよ? リベルト陛下」
「……わかっている」
ひとまずリベルトから返事をもらえたことにほっとして、アリアは備えつけのティーセットで紅茶の用意をする。
長時間外にいたので、体が冷えてしまった。紅茶にミルクを入れて机に置き、アリアはリベルトの向かいに座るか隣に座るか悩む。
(……ここはやっぱり向かいがいいわね)
ふたりきりではあるが、今のリベルトにはリズベットという婚約者がいる。そう思い向かいに座ろうとしたら、リベルトに腕を掴まれた。
「え?」