婚約破棄された悪役令嬢は、気ままな人生を謳歌する
「なんだかしんねーけど、一週間くらい前に、それらが送られてきましてね。でもどれも鍵がかかってて、開けることができねーんです。それでどうしたらいいか分からず、そこに置いてるんですだ」
「いったい、何が入ってるんでしょう? ただでさえ不気味な場所なのに、いっそう気味が悪いですね。大きさが大きさなだけに、まさか死体とかじゃ……」
怯えたように、ララがぶるりと身体を震わせた。
「心配ないわ、ララ。幽閉生活を満喫するための秘密道具が入っているだけだから」
「ひみつどうぐ?」
ララににっこりと微笑みかけると、アンジェリ―ナは胸の谷間から鍵らしきものを取り出した。色気のあるその仕草に、トーマスがポッと顔を赤らめる。
「アンジェリ―ナ様、それってまさか」
「荷物の鍵よ」
「ええっ!? てことは、この荷物、アンジェリ―ナ様が送ったんですか!? ここに幽閉されること、分かってたんですか!?」
混乱しているララを放置して、アンジェリ―ナはさっそくカバンの中身を物色しはじめた。
「あれもこれも、きちんと揃っているわね。我ながら、用意周到だわ」
「いったい、何が入ってるんでしょう? ただでさえ不気味な場所なのに、いっそう気味が悪いですね。大きさが大きさなだけに、まさか死体とかじゃ……」
怯えたように、ララがぶるりと身体を震わせた。
「心配ないわ、ララ。幽閉生活を満喫するための秘密道具が入っているだけだから」
「ひみつどうぐ?」
ララににっこりと微笑みかけると、アンジェリ―ナは胸の谷間から鍵らしきものを取り出した。色気のあるその仕草に、トーマスがポッと顔を赤らめる。
「アンジェリ―ナ様、それってまさか」
「荷物の鍵よ」
「ええっ!? てことは、この荷物、アンジェリ―ナ様が送ったんですか!? ここに幽閉されること、分かってたんですか!?」
混乱しているララを放置して、アンジェリ―ナはさっそくカバンの中身を物色しはじめた。
「あれもこれも、きちんと揃っているわね。我ながら、用意周到だわ」