一粒トリュフに想いを込めて
定時間近の時間、給湯室でその日使った来客用のコップ等を洗っていると…

「あっ、真帆ちゃん!!!!」

みなみさんが少し慌てた様子で入ってきた
何かミスでもしてしまったのだろうか…

「あの、何かありましたか…?」

「あのさ、真帆ちゃんって、お菓子作りも得意だったりするのかな?」

「えっ?!お菓子…?」

仕事の話だとばかり思っていたため驚いてしまった


「あっ、急にごめんね…。
実はさ、わたし高校のころ1度お菓子作りで失敗しててさ。それ以来1度も作ったことないんだよね。
それでさ、もし真帆ちゃんがお菓子作り出来るなら、教えてもらえないかな〜って思って」


「えっと…得意ってほどではないですけど…。
それでも良ければ一緒に作りますか?」

「ほんとにっ?!ありがとう!!!!
あ、じゃあさ、今日呑みに行こ。
詳しいこととか決めたいし。
あっ、もちろん奢るからね!!良いかな?」

「わかりました。良いですよ。
じゃあ、早く仕事終わらせちゃいますね」

「ありがとう!!
じゃあ、わたしも終わらせてくるね」

そう言うとみなみさんはパタパタと出て行った


ふふっ、自然と笑みが溢れる

みなみさん可愛かったな〜
好きな人かな?それとも恋人かな?
呑みの時にでも聞いちゃおうかな〜


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