一粒トリュフに想いを込めて
「みなみさん、チョコを渡す相手って聞いても良いですか?」

「あ、うん…。そうだよね…。
えっと、彼氏なんだけど…
実は、同じ会社の人なんだよね」

「えっ!!そうなんですか!!」

「うん、まあ…。
クリスマスに付き合い始めたばかりだし、公にはしてないんだけどさ…。
それでね、さっき、彼が同期の人と、バレンタインには手作りが欲しいな〜みたいなこと話してるの聞いちゃって…」

「それで急に来たんですね?」

「そうなの…。美味しいチョコを買おうと思ってたのに、そんなこと聞いちゃったらさ…。
やっぱり作った方が良いのかなって……」

「みなみさん、かわいいですね」

「もう〜からかわないでよ〜〜」


頬を紅く染めるみなみさん、はほんとにかわいい

恋する乙女って感じ

これはますますがんばらないと


「それで、相手は誰なんですか?
わたしも知ってる人ですか?」

こういう恋バナってなんだかわくわくしちゃう

「営業部で、1つ上の人なんだけど…。
たぶん、知ってるんじゃないかな…」

「えっ?営業部…?」

営業部の1つ上って……

それって………


「結城さん、ですか?」



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