一粒トリュフに想いを込めて
それから数日後

街中はどこを歩いてもバレンタインの文字

社内でも、社員食堂や休憩室、お手洗い等、女性社員が集まればバレンタインやチョコの話題

周りはバレンタインに向けてキラキラ輝き
幸せムードが漂っていた


そんな中……

トイレの個室に入っていると、複数の女性社員の話し声が聞こえてきた


「結城主任って、まだ例の彼女と続いてるのかな〜?」

「うーん…たぶんね?
彼女のことは一切教えてくれないらしいけど、バレンタインの話はしてたみたいだし」

「そうなんだ〜。じゃあ、やっぱり今年も受け取ってくれないね」

「好きな女の子からのしか受け取らないって、ほんと徹底してるよね〜」

「ほんとほんと。
受け取るくらい良いじゃんね〜」

「まあ、それだけ一途ってことでしょ」

「カッコよくて、仕事も出来て、それで一途ってさ、普通あり得ないよね?!
彼女が羨ましすぎるわ〜」


頭を鈍器で殴られたような衝撃…

頭の中がぐちゃぐちゃで理解出来ないけど


結城さんに彼女がいることだけはわかった


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