一粒トリュフに想いを込めて
バレンタイン当日ーー

バレンタインといえど、普通の月曜日
仕事は待ってくれない


朝からバタバタと過ごしていた


チラリと足元のかばんを見つめる

中には昨日作ったトリュフチョコレートが一粒


よし、がんばろう


再びパソコンに向かい
あっという間にお昼休憩の時間になっていた


「真帆ちゃん、お昼行こう?」


みなみさんは、午前中の忙しさなんて感じさせない程ご機嫌

ふふっ、話を聞くのがたのしみだな〜


ふと、みなみさんの手元を見ればコンビニ袋


「あれ?食堂じゃないんですか?」


「うん、今日は買ってきたからさ。
一緒に外で食べよう」


やって来たのは会社近くにある広場のベンチ

今日は2月とは思えないほど日差しが温かい


「はい、どーぞ」


みなみさんの手元にはコンビニにあるプリン


「昨日のお礼。ってコンビニだけど」

「すみません、ありがとうございます」


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