一粒トリュフに想いを込めて
「今朝ね、駅で待ち合わせして渡したの」

「そうだったんですね!!」

「うん、1番に渡したくて…。
でね、すっごく喜んでもらえたの。
もうね、ほんと真帆ちゃんのおかげだよ。
ありがとう」

「ふふっ、喜んでもらえたならよかったです」


みなみさんの笑顔がほんとに幸せそうで、わたしまで幸せな気分になる

バレンタインってやっぱり良いもんだな〜


「そのお礼が言いたくて、外に誘っちゃった。
食堂だと他の人の目もあって恥ずかしいし」

「ふふっ、全然良いですよ。
みなみさんが幸せそうでわたしも嬉しいです」

「次は真帆ちゃんの番だからね?」

「はい…。ありがとうございます」


ニコッと微笑んだ
ちゃんと笑えてるかな?

この恋は散ってしまうけど
わたしなりに精一杯がんばるって決めたから


後悔はしない




それから、ご飯を食べながら他愛のない話をして過ごした


< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop