私だけの王子様、見つけちゃいました!
キーンコーンカーンコーン
担任の話が終わり、部活へ行く人、バイトへ行く人などがそそくさと教室から出ていく。
今日は授業が少ない日だったため、今は15:00。
これから梨花にヘアメイクをしてもらう。
「メイクはナチュラルな感じに見せつつ、ちゃんと可愛さを出した感じにするね♪」
そう言うと梨花は慣れた手つきでパウダーをはたいたり、アイシャドウを塗り、アイラインを描いてくれた。
「唇はいつもより潤った感じのピンクにするね♪」
「あ、ありがとう!」
「さー!!あとは髪の毛よ♪」
梨花はあっという間に私の髪の毛を編み、美容院に来たのかと思うくらい素敵で可愛いハーフアップに仕上げてくれた。
「わー!!かわいいっ!
梨花天才すぎるっ♪
ありがとう〜!!!!」
「ふふっ♪すごく可愛いよ、結愛。
これで、王子もドキッとしちゃうね!!」
.......小鳥遊くん。
少しでも可愛いって思ってくれたらいいな。