私だけの王子様、見つけちゃいました!


会計を済まし空いていた2人がけの席に座る。



「小鳥遊くんありがとう♪
いただきますっ」



「どーぞ。」



1口食べると口の中に広がる甘くて幸せな味。



「ん〜っ!!!美味しいっ!」



「…ふっ」



「?」



「…単純。」



ククっとまだ笑っている小鳥遊くん。




小鳥遊くんって実はよく笑うよね。




「だって、ドーナツすっごく美味しいし、小鳥遊くんとこんなに長い時間一緒にいれるなんて夢見たいなんだもん!!」




「ん、そっか。」



その後も


「今日学校で友達が〜!」
「数学の小テストが抜き打ちであって…」

という私のくだらない話をしっかりと聞いてくれる小鳥遊くん。



返事は「へぇ」とか「そう」ばかりだったけど、小鳥遊くんの瞳はすごく優しくて。



ますます好きになった。



最高の1日だよ〜!!!

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