私だけの王子様、見つけちゃいました!


待った?と声をかけると嬉しそうな顔で待ってないと言う。




あっという間にCD屋に着き、予約した商品を受け取り、彼女を探すとWAVEのアルバムを手に取っていた。



「ふふふーん♪」



歌っていたのは俺の好きな曲。




Love moreは中学の時から曲調が好きで
よく聴いていた。





…同じアーティストが好きで、好きな曲も同じとは、な。





今受け取った新作も今度貸してやろうかなとか思ってると




少し緊張した声でドーナツ屋へ行かないかと誘われた。




…普段だったら絶対に女と寄り道はしない。



CD屋に誘ったのだって初めてだった。



けど、上目遣いで返事を待っている彼女を見たら




「いいよ」




自然と了承していたんだ。


< 52 / 63 >

この作品をシェア

pagetop