私だけの王子様、見つけちゃいました!
駅に着くのはあっという間で、、
「私こっちなんだ!小鳥遊くん今日はほんとありがとう!
すごく楽しかったです!!」
「俺もそっちだわ。北南線?」
「うん!小鳥遊くんも北南線なの?」
「そう。睦月駅が最寄り」
「わー!私は弥生駅だから反対方向だけど路線が同じって嬉しい!」
そう言って笑う彼女を見てると自然と笑みが零れる
……まさか、路線も同じとは、、
ーまもなく5番線に電車が参りますー
ホームに着くとちょうどアナウンスが入り
「あ!もう電車来ちゃう、、」
と少し残念そうな彼女。
「また明日ね、小鳥遊くん」
「あぁ、また明日」
そういうと少し目を丸くした後に満面の笑みで電車に乗っていった。
……今日の俺、らしくないな。
普段はまた明日とか言わないのに。
それもこれも全部彼女のかざらない素直な性格のせいだ。
一緒にいたから移ったのかもしれない。
家までの帰り道、いつもよりも星が輝いて見えた。