強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
クラゲのキーホールダーだった。
さっきの水族館で買ったのかな。
でも、いつの間に?
「あっ……」
――そうだ、思い出した。
もしかして、このキーホルダーって……。
隣を歩く真夜を見上げると、彼がふと笑う。
「それ、何年か前に明と一緒に来たとき売り切れだったから」
「真夜、覚えてたんだ」
「当たり前だろ。あのときの明、水族館へ行けなくなったことと、潔子さんの再入院でめちゃくちゃ落ち込んでて。見兼ねた俺が連れてきてやったんだから」
「うん。そうだったね」
真夜も、私と一緒にこの水族館へ来たことを覚えていてくれたんだ。
そのときに、私が欲しかったクラゲのキーホルダーが人気商品で売り切れになっていて買えなかったことまで覚えていてくれた。
それで、私の知らない間にこっそりと買っておいてくれたんだ……。
私は、手の平の中のクラゲのキーホルダーをぎゅっと握り締めた。
さっきの水族館で買ったのかな。
でも、いつの間に?
「あっ……」
――そうだ、思い出した。
もしかして、このキーホルダーって……。
隣を歩く真夜を見上げると、彼がふと笑う。
「それ、何年か前に明と一緒に来たとき売り切れだったから」
「真夜、覚えてたんだ」
「当たり前だろ。あのときの明、水族館へ行けなくなったことと、潔子さんの再入院でめちゃくちゃ落ち込んでて。見兼ねた俺が連れてきてやったんだから」
「うん。そうだったね」
真夜も、私と一緒にこの水族館へ来たことを覚えていてくれたんだ。
そのときに、私が欲しかったクラゲのキーホルダーが人気商品で売り切れになっていて買えなかったことまで覚えていてくれた。
それで、私の知らない間にこっそりと買っておいてくれたんだ……。
私は、手の平の中のクラゲのキーホルダーをぎゅっと握り締めた。