強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
今度は、先程の触れるだけのキスとは違い、何度も角度を交えて、そのたびに少しずつキスが深くなっていく。

離れたくても真夜の手がしっかりと私の腰を押さえているので逃げられない。

キスにうまく応えられない私は、ギュッと目を閉じると、されるがままにそれを受け入れた。

しばらくして唇同士が離れると、真夜に肩を押された私はベッドに仰向けに倒されてしまう。すると、私の顔の横に手をついた真夜が私に覆い被さり、上からじっと見つめてきた。


「明、俺のこと好き?」

「……うん」

さっきまでいろいろと悩んでいたけれど、私はもう自分の気持ちに正直に頷くことしかできなかった。

「好き。真夜のこと大好き」

そう告げると、真夜はホッとしたように微笑んだ。

「よかった。これでようやく明に手が出せる」

「え……んっ」

真夜の唇が私の唇をふさいだ。

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