強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「だよな。ごめん。初めてなのに無理させたよな。でも明が可愛すぎて我慢できなかった」

「……」

面と向かってそんなこと言わないでほしい。

恥ずかしくなった私はそっと視線を落した。


女性からモテモテで、おそらくそういう経験が豊富であろう真夜とは違い、私は昨夜が初めてだった。

だからといって、そういうことに対する知識が全くなかったわけではない。それなりに理解はしていたつもりだ。でも、実際そういう行為をしてみると、私の想像をはるかに超えるものだったけれど……。



お風呂からあがると、私たちは少し遅めの朝食をとることにした。

普段、朝は和食派だけど、さすがに今朝は作る元気がなかった。

そんな私を労ってくれているのか、真夜が簡単に作ったサラダと、トーストしたパンにバターをぬった朝食を出してくれた。

でも、私はあまり食欲がなくて、トーストを半分も食べられなかった。

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