強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
うーんと唸りながら、あちこち行き先を思い浮かべていると、真夜の方からくすくすと笑い声が聞こえた。
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。気にするな」
「とても気になるんですけど……」
真夜は込み上げてくる笑いを必死にこらえようとするけれど、こらえきれずにぷっと吹き出した。
いったい彼のどんな笑いのツボを刺激してしまったのかまったく分からない私は、真夜の笑いがおさまるのをじっと待つことにする。
しばらくしてようやく落ち着いた真夜は、笑い過ぎて目にたまった涙を指でさっとぬぐった。
「明のそのクセ、変わってないと思って」
「クセ?」
「やっぱり気が付いてないのか。明ってさ、考え事するとき、子供の頃から右斜め上をじっと睨むように見つめるよな」
「えっ、本当?」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。気にするな」
「とても気になるんですけど……」
真夜は込み上げてくる笑いを必死にこらえようとするけれど、こらえきれずにぷっと吹き出した。
いったい彼のどんな笑いのツボを刺激してしまったのかまったく分からない私は、真夜の笑いがおさまるのをじっと待つことにする。
しばらくしてようやく落ち着いた真夜は、笑い過ぎて目にたまった涙を指でさっとぬぐった。
「明のそのクセ、変わってないと思って」
「クセ?」
「やっぱり気が付いてないのか。明ってさ、考え事するとき、子供の頃から右斜め上をじっと睨むように見つめるよな」
「えっ、本当?」