強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
卵料理専門店だけあってメニューは卵を使った料理のみ。

その中から私はタマゴサンドを、千華ちゃんはオムライスをそれぞれ注文した。

運ばれてきた料理を食べながら、何気なく晴斗君のことを話してみたら千華ちゃんらしい発想で言葉を返された。

「四歳の元カレ晴斗君よりも、明さんにはあんなにイケメンで素敵な旦那さんがいるんだからいいじゃないですか。晴斗君と遊ぶよりも旦那さんとラブラブデートを楽しんでください」

「うん……それが、最近、真夜も私の相手してくれないんだよね」

「それって、倦怠期ってやつですか?」

「ううん。そういうわけじゃなくて……」

私は首を横に降りながら、タマゴサンドを小さくかじった。それを飲み込んでから続きを話す。

「最近、仕事が忙しいみたいで休みも返上して働いてるんだよね。家でも仕事してるし」

「そうなんですか。それはちょっと寂しいですね」

「うん。でも仕方ないよね」

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