強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
まだ正式には発表されていないけれど、来年の春に真夜がシヅキホテルグループの社長へ新しく就任することが決まった。
もともと忙しい普段の仕事に加えて、社長就任の準備や引き継ぎに追われていて最近は特に忙しそうだ。
おまけに先週から海外へ出張に出ていて不在。戻りは明日の夕方だと言っていたけれど、状況によっては延びてしまうらしい。
出張へ発つ日は家で見送りをしたけれど、口数も少ないし顔色も悪くて、だいぶ疲労が溜まっているようだった。
それでも頬笑んで、私の頬にキスをして「行ってくる」と、真夜は出張へ向かった。それから忙しいのか一度も連絡がない。
そんな真夜のことを心配していると、目の前の千華ちゃんが思い出したように声を上げた。
「あっ、そうだ! 忘れないうちにこれを明さんに渡しておかないと」
そう言って千華ちゃんがカバンから取り出したのは正方形の白い封筒。それを私に手渡す。
「結婚式の招待状です」
「ありがとう」
受け取ってさっそく中身を確認する。
もともと忙しい普段の仕事に加えて、社長就任の準備や引き継ぎに追われていて最近は特に忙しそうだ。
おまけに先週から海外へ出張に出ていて不在。戻りは明日の夕方だと言っていたけれど、状況によっては延びてしまうらしい。
出張へ発つ日は家で見送りをしたけれど、口数も少ないし顔色も悪くて、だいぶ疲労が溜まっているようだった。
それでも頬笑んで、私の頬にキスをして「行ってくる」と、真夜は出張へ向かった。それから忙しいのか一度も連絡がない。
そんな真夜のことを心配していると、目の前の千華ちゃんが思い出したように声を上げた。
「あっ、そうだ! 忘れないうちにこれを明さんに渡しておかないと」
そう言って千華ちゃんがカバンから取り出したのは正方形の白い封筒。それを私に手渡す。
「結婚式の招待状です」
「ありがとう」
受け取ってさっそく中身を確認する。