強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
この日はもう夜も遅いということで、そのまま実家へと泊まっていくことにした。
お風呂に入り、高校を卒業するまで使っていた自分の部屋へと足を踏み入れる。勉強机も本棚もベッドも全てそのまま。
私は、当時と変わらないふかふかのベッドに仰向けに寝転んだ。
時刻はすでに深夜二時になろうとしている。
明日……ではなくて、日付が変わっているので今日の午前中には、真夜が退院することになっている。
退院の手続きは入院したときと同様、秘書の玉城さんがしてくれることになっているし、そのまま付き添って自宅まで真夜を送ってくれるらしい。それまでには戻って、真夜を迎えたい。
そのためには、明日の朝早く起きて自宅へ帰らないといけないのに、なぜだか目が冴えてしまって眠くならない。
じっと天井を見つめながら、考えるのは真夜との結婚のこと。