強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「疲れたぁー」
その日の夜、帰宅するなり私は崩れるようにソファへと倒れ込んだ。
四歳児の体力をなめていた。
あのあと、志穂さんの代わりに晴斗君を公園に連れて行ったけれど、次から次へといろんな遊具で遊んで走り回るので、追いかけていたらすっかりヘトヘトになってしまった。
一時間ほど遊んでから Viola Luna へ戻り、それから志穂さんがお礼に晩ご飯をご馳走するからと誘ってくれて、その好意に甘えることにした。
晴斗君と一時間ほど公園で遊んで身体を動かしたせいか、私はお腹がペコペコだった。志穂さんが揚げてくれた唐揚げを晴斗君と一緒にもりもりと食べた。
どうやら私は晴斗君から『明ちゃん』と名前で呼んでもらえるほど気に入ってもらえたらしく、晩ご飯のあとは晴斗君が大好きな戦隊ものの人形で一緒に遊んだ。
それから自宅へ帰宅したわけなのだけれど、子供の相手がこんなに疲れるとは思わなかった。もうこのままお風呂にも入らずにここで眠ってしまいたい。