強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「リフレッシュするんだろ。明は経験ないかもしれないけど、けっこう気持ちよくなれるよ。というか、俺がしてあげる」

「えっ、待って。違う。違うから」

「何が?」

「真夜の捉え方。私の言ったリフレッシュってそういう意味じゃないからね」

私が慌てて否定すると、すかさず真夜が言葉を返す。

「じゃあどういう意味だよ」

「それは、えっと……。例えば、のんびり散歩をするとか、美味しいものを食べるとか、映画を観るとか、温泉に入るとか、あとは、えっと……」

思い付く全てのリフレッシュ方法を上げてみる。でも、そのどれも真夜には響かなかったようで、「ふーん」とつまらなそうに返された。

「俺のリフレッシュは違うんだよな。そういえば、明と結婚してからけっこうご無沙汰なんだけど、そろそろ限界かもしれない」

「いや、待って」

真夜の顔が私に近付いてくる。

仰向けになったことで、上半身裸の真夜の身体がはっきりと目に入る。細身だけど程よく筋肉がついて引き締まっているその身体に、思わずドキッと心臓が跳ねた。

いつの間にか、私の手首を掴んでいた真夜の片手が、私の服の中に入り込もうとしていて……。

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