会長候補はSweets☆王子!?
 その時、池永君の口から出た言葉は、あたしの理解度を遥かに超えるものだったんです。


「何で? そんなことアンタに言われなくちゃならないの?
アンタ、部外者だろ」

「なっ!?」

 これには、林君も表情を険しくして、鋭い視線で睨み返します。

「チーマキちゃんのこと、この俺が気に入ったの。
チーマキちゃんの甘いスイーツな香り、俺のフィーリングにマジでストライクなの」


 ちっとも悪びれず、名指しされているあたし自身がチンプンカンプンな理由(?)を説明する池永君に、林君も涼香ちゃんも困惑を隠し切れません。


「池永君、あんたは変態なのか?」

 右のまぶたを細かくけいれんさせ、眉を上に上げた林君の問いに対して


「変態じゃない。ただの好みだ!」

 胸を張る池永君。


(な、何を誇らしげに言ってるの!? この人、やっぱヘンだよ~!)
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