会長候補はSweets☆王子!?
「池永君、あんたには矢田部さん、いや!
真希ちゃんは渡さない!」

 林君があたしをかばうみたいにして、グイッと一歩前に出ながら、池永君の前に立ちふさがる格好になりました。

「チーマキちゃんといると、俺はスイーツな気分でパワーが出るの!
それとも何?
お前、チーマキちゃんの彼氏なの?」


 キャーッ!//////

 池永君、あなたは一体全体、今自分がなにをゆってんのか分かってんですかぁ!?


 うろたえるあたしの耳には、次の瞬間

「そうだよ。真希ちゃんと僕は付き合っている。
だから、余計な手出しはしないでくれ」

 そうハッキリと言い切る林君の声が、聴覚神経の奥に刻まれました。


……それが、脳細胞のニューロンを伝わって、か・ら・の~ハートに突き刺さって~!


 え、え! えーっ!?

(林君、みんなが見てる前でまさかのカミングアウト!)
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