会長候補はSweets☆王子!?
「塚本さ……いえ、塚本会長。さっきグッド・ニュースがありました」
俺は、取っておきのサプライズを生徒会指導教諭から、耳にしていた。
「え? なになにー?」
「はい。会長が生徒会在任中に植えた小倉塚第二高校の花々と、ヒマワリの種を地震・大雨災害の被災地の学校に届けた『サンフラワー・プロジェクト』が、文部科学省の緑化モデル高校推進賞を受賞したそうです」
任期半ばで、たった半年で体調不良の為、生徒会長を辞退しなければならなかった彼女は、しかしその短い期間内に着実に『結果を残してくれた』んだ。
「わー! やったねー!! ありがとう」
満開のヒマワリのような、彼女の笑顔が咲き誇る。
沈み行く太陽は、そのえくぼを照らし出し、俺の心にも光を差し込んでいた。
「え?」
ギュッと力いっぱいに俺の両手を握る塚本さん。
こんなに、指先が細くなってたんだ……
「ねえ、大内君。亜美菜からのお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「……何でしょうか?」
石畳の上を、芙蓉(フヨウ)のアーチ型トンネルが取り囲む。
一日でしぼむ、淡いピンク色の中で、俺は塚本亜美菜さんの『青いバラの香り』に魅入られていた。
俺は、取っておきのサプライズを生徒会指導教諭から、耳にしていた。
「え? なになにー?」
「はい。会長が生徒会在任中に植えた小倉塚第二高校の花々と、ヒマワリの種を地震・大雨災害の被災地の学校に届けた『サンフラワー・プロジェクト』が、文部科学省の緑化モデル高校推進賞を受賞したそうです」
任期半ばで、たった半年で体調不良の為、生徒会長を辞退しなければならなかった彼女は、しかしその短い期間内に着実に『結果を残してくれた』んだ。
「わー! やったねー!! ありがとう」
満開のヒマワリのような、彼女の笑顔が咲き誇る。
沈み行く太陽は、そのえくぼを照らし出し、俺の心にも光を差し込んでいた。
「え?」
ギュッと力いっぱいに俺の両手を握る塚本さん。
こんなに、指先が細くなってたんだ……
「ねえ、大内君。亜美菜からのお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「……何でしょうか?」
石畳の上を、芙蓉(フヨウ)のアーチ型トンネルが取り囲む。
一日でしぼむ、淡いピンク色の中で、俺は塚本亜美菜さんの『青いバラの香り』に魅入られていた。