会長候補はSweets☆王子!?
『りりあんちゃん、そのお兄ちゃんは、ハリネズミさんじゃなかよ』
姫子さんは、普段のクールなイメージからは信じられねえ程の優しい、ほんわかした笑顔で女の子の元に近付く。
俺は、姫子さんの胸元に抱きついた『りりあんちゃん』の髪が、俺とは比べ物にならないくらいキューティクル豊富で羨ましかった。
脱色したり、ジェルで固めたり、カラーリング繰り返す内、心なしかボリューミーが無くなってきたカンジがして、正直恐怖している。
『りりあんちゃんって、スゲーとんでるネーミングセンスだな。
……パパが付けてくれたのか? ママか?』
スターダムに立った時、ファンとの交流は不可欠だと思うので、俺は小さな女の子相手に精一杯のスマイルで聞いてみたが、りりあんちゃんはキョトンとした視線を投げ返すだけだった。
『りりあんちゃん、姫おねえちゃんと一緒にあっち行こうか?
ほら、静也おにいちゃんが竹人形作ってるよ』
いそいそと、まるで急かすような風にりりあんちゃんを静也たちのいるスペースに連れて行く姫子さん。
(俺、そんなに怖かったのか?)
姫子さんは、普段のクールなイメージからは信じられねえ程の優しい、ほんわかした笑顔で女の子の元に近付く。
俺は、姫子さんの胸元に抱きついた『りりあんちゃん』の髪が、俺とは比べ物にならないくらいキューティクル豊富で羨ましかった。
脱色したり、ジェルで固めたり、カラーリング繰り返す内、心なしかボリューミーが無くなってきたカンジがして、正直恐怖している。
『りりあんちゃんって、スゲーとんでるネーミングセンスだな。
……パパが付けてくれたのか? ママか?』
スターダムに立った時、ファンとの交流は不可欠だと思うので、俺は小さな女の子相手に精一杯のスマイルで聞いてみたが、りりあんちゃんはキョトンとした視線を投げ返すだけだった。
『りりあんちゃん、姫おねえちゃんと一緒にあっち行こうか?
ほら、静也おにいちゃんが竹人形作ってるよ』
いそいそと、まるで急かすような風にりりあんちゃんを静也たちのいるスペースに連れて行く姫子さん。
(俺、そんなに怖かったのか?)