会長候補はSweets☆王子!?
第5章 あなたの彼女に立候補
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「涼香ちゃん、どう思う?」
「どうって何が?」
新聞部の部室は、いつ来ても涼香ちゃん一人しかいない。
他の部員はほとんどが『幽霊部員』状態で、取材・構成・レイアウトなんかもほぼ涼香ちゃんが全部こなしているような現状だとか。
「……あの、池永君の『マニフェスト』だよ。
『スウィーツな学園改革で、学校生活を胸キュン・パラダイス』ってアレ」
池永君の考えていることを、全部黙って聞いてた大内君は、それをものの10分程で完璧な(しかし、バカっぽいことこの上ない)選挙公約にしてまとめあげちゃったりしたから、本当にビックリ。
それを見て、あたしは大内君の真の狙いを把握してしまった。
(彼は、池永隼人が『絶対に落選してしまう』マニフェストを作ってるんだ!)
気持ちは分からないでもない。ってゆうか、同じ立場になった大内君には深く同情することしきり。
こんなことにならなければ、池永君じゃなくてむしろ対立候補の西村姫子さんのアドバイザーとして、存分に力を発揮出来たんだろうなあ~。
「涼香ちゃん、どう思う?」
「どうって何が?」
新聞部の部室は、いつ来ても涼香ちゃん一人しかいない。
他の部員はほとんどが『幽霊部員』状態で、取材・構成・レイアウトなんかもほぼ涼香ちゃんが全部こなしているような現状だとか。
「……あの、池永君の『マニフェスト』だよ。
『スウィーツな学園改革で、学校生活を胸キュン・パラダイス』ってアレ」
池永君の考えていることを、全部黙って聞いてた大内君は、それをものの10分程で完璧な(しかし、バカっぽいことこの上ない)選挙公約にしてまとめあげちゃったりしたから、本当にビックリ。
それを見て、あたしは大内君の真の狙いを把握してしまった。
(彼は、池永隼人が『絶対に落選してしまう』マニフェストを作ってるんだ!)
気持ちは分からないでもない。ってゆうか、同じ立場になった大内君には深く同情することしきり。
こんなことにならなければ、池永君じゃなくてむしろ対立候補の西村姫子さんのアドバイザーとして、存分に力を発揮出来たんだろうなあ~。