会長候補はSweets☆王子!?
「そう言えば、聞いたよ? 随分とみんなで無茶したらしいじゃない」
「あっ、知ってたの? 亜美ねえがビックリするといけないと思って黙ってたのに」
「園のみんなが危険な目にあったから、梶山君や士堂君たちに殴り込みに行かせたんでしょ? さすが『北龍』の姫だよねー」
塚本さんのからかうような口調に、まだ生々しいあの事件の記憶が蘇る。
……子供たち相手にミニ凧や竹細工作りを教える静也が、あの日は般若(はんにゃ)と昇り龍の刺繍がされたパーカーを羽織った時、俺は1、2滴もらすんじゃねえかと思う程ビビった。
『涙顔、漢(をとこ)だったら見せたくねえ。
菫(すみれ)・向日葵(ひまわり)・不利死亜(フリージア)』
の殴り書きを見た瞬間、俺は3、4滴もらしそうになった。
「あたしはそんなことさせないわよ。コイツらが勝手に行っただけ」
姫子さんと塚本さんは俺の方を見ながら、ニコニコしている。
無意識にハリネズミヘアに手をやる。
「あっ、知ってたの? 亜美ねえがビックリするといけないと思って黙ってたのに」
「園のみんなが危険な目にあったから、梶山君や士堂君たちに殴り込みに行かせたんでしょ? さすが『北龍』の姫だよねー」
塚本さんのからかうような口調に、まだ生々しいあの事件の記憶が蘇る。
……子供たち相手にミニ凧や竹細工作りを教える静也が、あの日は般若(はんにゃ)と昇り龍の刺繍がされたパーカーを羽織った時、俺は1、2滴もらすんじゃねえかと思う程ビビった。
『涙顔、漢(をとこ)だったら見せたくねえ。
菫(すみれ)・向日葵(ひまわり)・不利死亜(フリージア)』
の殴り書きを見た瞬間、俺は3、4滴もらしそうになった。
「あたしはそんなことさせないわよ。コイツらが勝手に行っただけ」
姫子さんと塚本さんは俺の方を見ながら、ニコニコしている。
無意識にハリネズミヘアに手をやる。