会長候補はSweets☆王子！？

「えーっ！？　なんじゃそりゃ？」池永君も素っ頓狂な声をあげる。


「これで全部分かった。ウチの上級学年……つまり、上の階に教室がある生徒ほど、朝から偏頭痛起こしたり、低血圧ぽかったり、何となくだるくて朝課外に遅刻したりしていたのは、サボっていたからじゃなくて、学校が斜めになってたせいで体調不良を起こしてたんだよ！！」

「で、でもどうしてそんなことが？」


「考えられるのは、何かの理由で校舎の一番下……基礎建築よりももっと下の土台のそのまた下に、『あるものが』存在してるからだ」


　あるもの？　あっ！！


「矢田部さんはもう分かったと思うけど、ここ……小倉『塚』第二高校校舎の真下には、古代弥生時代の環濠遺跡（かんごういせき）国家、山門・伊都国が存在していたんだ」


「「えええええええーっ！！」」

　
「これで、生徒会長選挙も池永陣営に有利にはたらく」


　大内君は意味の分からないことを口にした。