会長候補はSweets☆王子!?
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「あ、あの、その……」
あたしは、持って来た原稿用紙に書いてある文字が、目では追えてるのに頭に全く入ってこなくなっていた。
「や、矢田部真希です。初めまして」
「初めまして」と皆さんわざわざ頭を下げてくれる。
沈黙。沈黙。沈黙ーーーーーーーーーっ!
まるで本番中に台詞をど忘れした舞台俳優みたい。
(どうしよう! 何喋ったらいいか分かんないよー!!)
「チーマキちゃん、今日は勝負の日だから、勝負おぱんつは、うさぎさ」
「黙れーーーーーーーっ!!」あたしは、候補者の野次に絶叫で返してしまう。
(あ、あ? 終わった。あたし)
「はいっ! じゃあ、発声練習終わり。いよいよ推薦人さんの演説です、どーぞっ!!」
おどけて、MCみたいにあたしを紹介する隼人君。
不思議ともう緊張は感じなかった。
「あ、あの、その……」
あたしは、持って来た原稿用紙に書いてある文字が、目では追えてるのに頭に全く入ってこなくなっていた。
「や、矢田部真希です。初めまして」
「初めまして」と皆さんわざわざ頭を下げてくれる。
沈黙。沈黙。沈黙ーーーーーーーーーっ!
まるで本番中に台詞をど忘れした舞台俳優みたい。
(どうしよう! 何喋ったらいいか分かんないよー!!)
「チーマキちゃん、今日は勝負の日だから、勝負おぱんつは、うさぎさ」
「黙れーーーーーーーっ!!」あたしは、候補者の野次に絶叫で返してしまう。
(あ、あ? 終わった。あたし)
「はいっ! じゃあ、発声練習終わり。いよいよ推薦人さんの演説です、どーぞっ!!」
おどけて、MCみたいにあたしを紹介する隼人君。
不思議ともう緊張は感じなかった。