会長候補はSweets☆王子!?
「なあ、いいだろ? チーマキちゃん。
 アンタみたいに、男子から密かに人気がある女の子を『勝利の女神』として、俺の推薦人にすれば、間違いなく当選確実だよ。
 そしたら、俺も生徒会長として、これから好き勝手し放題だしー」

「何が『だしー』ですか!? 今までだって、あなたは散々好き勝手してきてるんでしょ?
 そんな下らない自分の身勝手な野望の為に、神聖な生徒会長選挙を利用しないで下さい!!」


 普段、滅多なことでは感情をあらわにしないあたしが、ここまで声を張り上げて、学園一のイケメンちょい悪チャラ男に説教している様子に、みんな呆気に取られています。

 でも、そんなあたしの必死の訴えには耳を貸さず、このチャラ男はしょうこりもなく

「男の野望には果てがなくてね(キラッ)」

 と、滅茶苦茶ムカつくスマイル&ウインクをおくりました。


「そ、そもそも、そんないかがわしい公約が可決されちゃったら、この小倉塚第二高校は、どんな学校になると思ってるんですか!?」

「ん? そりゃあもちろん、センセ達の目を気にせず、堂々とカワイイ女の子とイチャイチャ出来る、ビバリーヒルズ海岸沿いの青春白書っぽいトレンディーでオシャレなイケてる学校になるんじゃね?」
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