会長候補はSweets☆王子!?
「今、誰か付き合ってる人とか、いる?」

「え? い、いえ!!」


 心臓の音がドクンドクンゆってるのが、聴こえるんじゃないかと思うと、もういても立ってもいられません。


「……じゃあ、これもらってくれるかな?」


「は、はいっ?」

 思い切り上ずった声を出したあたしは、林君がポケットから出した小さな箱に目を奪われました。


 ブルーのストライプの包装紙に包まれた、チョコレートの箱くらいのサイズ。

 
「僕、あんまりこういうの選ぶの得意じゃないから、もし似合わなかったら恥ずかしいけど……開けてみてよ」

 照れくさそうにしてる彼の伏せた瞳。あたしは、思わず胸がキュンとしちゃいます。


 フワフワ夢見心地で、痺れるみたいな指先の感覚。
 必死に抑えて、あたしは包装紙を丁寧に開くと、内箱をスライドさせます。


(わっ! キレイ///)
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