新妻はエリート外科医に愛されまくり
それだけ言って、寝室に向かって行く。
「う、うん。あの。颯斗……」
構えていた分、私の方が拍子抜けして、無意識に彼を追って足を踏み出した。
「ああ~、腹減った」
颯斗が、明るい声で私の呼びかけを遮る。
「俺、先にシャワー浴びるから、夕食、用意しといてもらっていい?」
「う、ん」
「よろしく」
私の返事を聞くと、寝室に入っていった。
ドアが閉まるまで見送って、私は脱力して肩を落とした。
改まって問わなくてもわかる。
彼が、気遣ってくれたことくらい。
レイさんとメグさんに子供ができたのかも……?と、勘繰った夜。
『葉月、俺たちも……』
颯斗に最後まで言わせず、のみ込ませてしまった言葉。
彼も、再びその先を口にするのを、躊躇っているんだろう。
そして多分、私からも、『言わせない』オーラが漂っている……。
警戒心ばかりが強まり、あの後も一度、行為自体を断ってしまい、それから颯斗は私を誘わなくなった。
話題に挙がるのを避けるうちに、触れ合いまで遠退いてしまった。
「……はあ」
明らかにぎこちない。
夫婦の空気がぎくしゃくしてるのは、私のせいだ。
このままじゃいけないと思うのに、どう向き合っていいのか、わからない。
「う、うん。あの。颯斗……」
構えていた分、私の方が拍子抜けして、無意識に彼を追って足を踏み出した。
「ああ~、腹減った」
颯斗が、明るい声で私の呼びかけを遮る。
「俺、先にシャワー浴びるから、夕食、用意しといてもらっていい?」
「う、ん」
「よろしく」
私の返事を聞くと、寝室に入っていった。
ドアが閉まるまで見送って、私は脱力して肩を落とした。
改まって問わなくてもわかる。
彼が、気遣ってくれたことくらい。
レイさんとメグさんに子供ができたのかも……?と、勘繰った夜。
『葉月、俺たちも……』
颯斗に最後まで言わせず、のみ込ませてしまった言葉。
彼も、再びその先を口にするのを、躊躇っているんだろう。
そして多分、私からも、『言わせない』オーラが漂っている……。
警戒心ばかりが強まり、あの後も一度、行為自体を断ってしまい、それから颯斗は私を誘わなくなった。
話題に挙がるのを避けるうちに、触れ合いまで遠退いてしまった。
「……はあ」
明らかにぎこちない。
夫婦の空気がぎくしゃくしてるのは、私のせいだ。
このままじゃいけないと思うのに、どう向き合っていいのか、わからない。