夢の中の世界
あとは夕方までのんびり過ごして、洗濯物を取りこんで畳むくらいでいいよね。


そう考えながら自室へ向かいベッドに横になった。


朝の貴重な時間にダラダラすることが、なによりも至福の時間だ。


そして再びまどろみ始めた時、スマホが震えた。


《恵梨佳:珠、今日なにか予定ある?》


《珠:特にないよ? 恵里果はなにしてんの?》


《恵梨佳:買い物に行きたいと思ってるんだけど、一緒にどう?》


《珠:いいねぇ、行く行く!》


まどろみかけていた頭が一瞬にして覚醒した。


せっかくの休みの日だ。


やっぱり友達とどこかへ出かけないと損だよね。


あたしはベッドから飛び降りて、さっそく着替えを始めたのだった。
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