夢の中の世界
「どうしたんだよ2人とも、怖い顔して」


貴央が真弥と手を繋いで近づいてくる。


それでもあたしは返事ができなかった。


だって、あたしと由祐が見たものは……。


「なんだよこれ!!」


途端に貴央が奇声を上げ、頭をかきむしりはじめた。


真弥は両手で口を多い、震えている。


床下にあったものは、真っ黒な岩のようなものだったのだ。


恐る恐る手を伸ばして触れてみると、それは硬くてヒヤリと冷たかった。


手のひらでグッと押してみると、とても硬くて、そして分厚いものだろうということがわかる。
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