夢の中の世界
「わかってる。でも、警察は被害が出ないと動かない。だから、すぐに行動に出ることにしたんだよ。だけど、もしかしたら犯人に逃げられるかもしれない。その時にカラーボールがあれば、相手に投げつけて捕まえられるかもしれないんだ」


自分でも驚くほどウソが出て来た。


時々言葉につっかえたが、真弥はすっかり俺の話を信用してくれたみたいだ。


「そういうことなら、手伝うよ」


真弥は渋々と言った様子で、頷いたのだった。
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