青い春と出会った恋
第4章 文化祭
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約束どおり、8月の大会が終わりわたしは美希ちゃんに連絡を取った。
翔也はどうやら学校近くの喫茶店でアルバイトをしているようで、土曜日に見に行こうということになった。
待ち合わせ場所に着くと、白いワンピースを着た清潔感あふれるまさにお嬢様というオーラを放っている美希ちゃんがいた。
今までの友達のタイプと全く違う。
制服を脱ぐとそれがはっきりとわかった。
「お待たせ!」
わたしは駆け寄って美希ちゃんに声をかけた。
「あ、花音ちゃん!なんだか久しぶりな感じね」
お上品に美希ちゃんは微笑んだ。
わたし自身弓道の練習でいっぱいいっぱいだったし、美希ちゃんも美希ちゃんで忙しかったのだろう。
きっとお互いが充実した日を送っていたから、まだそんなに経っていないけど久しぶりに感じたのだろう。