青い春と出会った恋


美希ちゃんが悩んでいる間に「じゃあわたしはブレンドコーヒーで」と先に注文を済ませた。

「じゃあこれにするわ」

美希ちゃんが差していたのは、ジャスミンティーだった。

「了解。食いもんはどうする?」

「あ!デザートとかあるなら食べたい!」

「これ美味いぜ?」

わたしのデザートという言葉に飛びついて翔也が勧めたのは、チョコレートケーキだった。


「美味しそう!それ一つ!」

「あ、わたしも頂くわ」

「ありがとうございます」

最後に店員らしく軽く一礼をして翔也はカウンターへと消えていった。


「なんかいつもおちゃらけた感じなのに、結構イケてるね」

「ふふ。ほんとね」

翔也に聞こえないように小声で話して、くすくすと笑いあった。

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