青い春と出会った恋


舞台が終わると、ステージから次々と出演者が降りてきた。

「あ、わたし悠馬に声かけてくるね」

と2人に伝えたが、ステージから降りた悠馬の周りには人だかりが出来ていて、黄色い声が飛んでいてとてもじゃないけどその輪に入る勇気はなく諦めた。


「こりゃ落ち着くのに時間かかりそうだな」

「そうだね…」

諦めて体育館を後にし、わたし達は着替えるため一旦教室に戻ることにした。


せっかくだったら、悠馬にもこのサリー姿見せたかったけど、こればかりはどうしようもない。

教室に戻ると、クラスもわたしが当番した時よりもかなり落ち着いていた。


窓から校門を眺めると、帰っていく人たちがちらほらいた。


「なかなか面白かったね。一ノ瀬くんたちの舞台」

教室に帰って空いているスペースに座って休憩した。

体育館での熱気が凄くて、この落ち着いた雰囲気が有り難かった。



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