青い春と出会った恋


早く通り過ぎてほしいーー。

そうひたすら思って俯いていた。


そう。

会話の主は、わたしに手紙を入れていたあの3人組だった。


だけど、向こうはもちろんわたしは犯人を知らないと思っている。


あの時は変装もしていたし、わたしだけが3人のことを知っていることになっている。


3人はゆっくりとわたしの前を通り過ぎようとした。


だけど、わたしは言うならここしかない、と思って彼女たちを引き止めた。

「ねえ!」

3人は驚いてわたしの方を見た。

驚きの中に焦りも感じられる。


めぐと一緒に朝早く来て、犯人を突き止めて「もうやらないで」と約束して以来、約束はきちんと守られていてあれから何も被害はない。


だけどどうしてあんなことをしたのか、やっぱり気になる。


もう気にしないで何事もなかったかのように過ごすのが一番穏便なんだろうけど、どうしても理由が聞きたくて声をかけてしまったのだ。


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