青い春と出会った恋
「夏休み前のことだけど……手紙…わたしの机に入れてたよね?」
そこまで言うと3人の表情が一気に変わった。
青ざめたような、さっと血の気が引いていく感じ。
「どうしてそんなことをしたの?」
「…」
3人は横目で目線を合わせ会うだけで、話出そうとはしなかった。
めぐと言い合っていた、あの時の威勢はもうなかった。
それだけで、きっと反省して暮れたんだ、とわかって安心と共に嬉しい気持ちがあった。
すると3人は再び顔を合わせて頭を軽く下げた。
「…ごめんなさい」
しかしそれに被せるように悠馬の声が奥から聞こえて来た。
「悪い待たせたな」
なんとも言えない、間の悪いタイミングだ。
だけどこればっかりはどうしようもない。悠馬もこの状況は知らないわけだし。
悠馬はわたし達が一緒にいる事に対して何かを汲み取ったようで「行くぞ」と言うとわたしを引っ張って歩き出した。