青い春と出会った恋


しばらくすると、悠馬は何事もなかったかのようにいつも通り戻ってきた。


ーーなんだったの?と言いたい気持ちをグッと堪えて悠馬から視線を外した。


それから悠馬はその話題に触れることはなかったが、普段と変わらずいつも通りだった。


気にならない、と言えば嘘になるが、悠馬の様子を見てもう気にしないことにした。




**

次の日、いつも通り悠馬に乗せてもらい登校した。


上履きに履き替えて校舎に入ると、昨日の3人組の女の子たちが廊下に立っているのが目に入った。



昨日の今日だからか、なんだか気まずい。


悠馬とはロッカーが違うが、お互い上履きに履き替えると合流して教室に向かうーーそれがいつもの流れだ。


悠馬と合流すると、悠馬もその3人組の姿に気づいた様子だったが、特にないも言わず変化もないままスタスタと歩き出し、わたしも慌ててあとを追った。


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