青い春と出会った恋
ーー気まずいのはわたしだけなんだろうか?
そう思いながら俯き加減でその3人組の横を通ろうとした。
「あの!」
3人組の1人の子が声を張り上げた。
それがわたしたちに向けられたものだということは、確認しなくてもすぐにわかった。
悠馬もわたしもその声に反応して、その3人組を見て足を止めた。
「えっと…桜木さんに話があるんだけど」
まさかのわたしの名前を挙げられて「え?」と思わず声が漏れた。
「わ、わたし?」
悠馬じゃないの?と確認するように聞くと3人はコクリと頷いた。
「じゃあ、俺先行ってるわ」
「ええー!」と心の中で叫ぶ。
さすがに本人たちの前で言うのは失礼かな、と思い声には出さなかった。