青い春と出会った恋
なんなんだろう。
それでもやっぱり彼女という言葉に違和感を覚える。
こんなわたしにもなれる日が来るのだろうか…。
彼女…。
その言葉に胸が高鳴る。
正直、わたしにはまだ先だと思っていた。
その言葉がこんなにも嬉しい日が来るなんて思ってもみなかった。
それから、わたしは先輩と一緒に帰った。
少しぎこちない雰囲気が2人の間に流れているが、それがなんとも嬉しい。
「あの…一つ聞いてもいいですか?」
「ん?」
「なんで学校で返事聞きたいって思ったんですか?わたし的には、その…聞かれるのが恥ずかしかったから移動して別の場所で…って思ってたんですけど」
「あー…」
先輩は次の言葉を探すように頭を無造作に掻いた。
「こんな事言うのもなんだけど…あんまり自信なくって」
「え?」
「学校だったら、振られた時別々に帰れるだろ?駅は人多いし、帰り道とかで聞いたら、後が気まずくなるじゃん」
そう言って恥ずかしそうに笑った。