青い春と出会った恋


ーー先輩もそんなことを考えていたんだ。


2歳も年上で、部長ということもあり、かなりしっかりした大人な男性って見えるけど、そういう気持ちはわたしとあまり変わらないような気がして嬉しくなった。


勇気を出してよかった。

いきなり彼女、と言われてもどうしたらいいのか正直よくわからないけど、先輩に思いを伝えたことで、今まで心の中にあったどうしようもない緊張が、暖かい、温もりのある緊張へと変わった。


これからの先輩との関係に、少しワクワクもした。



前に聞いたように、先輩は受験をするつもりで今勉強をしているから、休みの日もあまり会えないと言われた。


それはもちろん、わたしも先輩を考慮したいし、応援したい。


その代わり、登下校できるときはなるべく一緒にしよう、という話になった。


先輩も推薦でこの高校に入り、電車通学だ。

そして放課後勉強で残るから、わたしが部活終わるまで待っててくれるとの事。


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