青い春と出会った恋
「そ、そうなの?」
確かに悠馬はイケメンだ。
ということは、さっき感じた視線というのはわたしが悠馬と登校したからということ?
毎朝迎えに来てくれることになってるのに、これだと一生あの視線を浴びなきゃならないということなんだろうか。
「あいつん家、金も持ってるし、みんなから一目置かれてるような存在だったんだぜ。それに叔父かなんかがここの理事長だろ?」
「あ、うん」
「こりゃ、中学ん時よりやばいかもな」
ドクンと嫌な予感がした。
よくドラマとかで見る女同士のいがみあいがこの先起こる可能性があるのだろうか?
チャイムが鳴り、悠馬は自分の席へ戻っていった。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「ちなみに、美希ちゃんも悠馬の事いいなーとか思うの?」
恋愛で揉めて友情を失うなんて嫌だ。
せっかくはじめに出来た友達なのに。
そう思ってわたしは恐る恐る美希ちゃんに聞いた。
しかし美希ちゃんは「ふふっ」と笑って答えた。