青い春と出会った恋
第2章 部活

ーー放課後。

「ねえ、そう言えばみんな部活とかに入るの?」
翔也と美希ちゃんに聞いた。

「わたしは手芸部に入ろうかなって考えてるの」

「うわ、まじ?」
声には出さなかったけど、明らかに「つまんなそう」とでも言いたげな表情だった。

「へー手芸部かぁ。悠馬は?」

「俺は全然考えてないなー」

「そうなんだ」

「花音ちゃんは?」

「わたしは弓道部。推薦でこの高校入ったから」

「弓道?かっこいい!」

「へへっ、ありがとう」

わたしも、はじめに弓道を始めたきっかけは、なんとなくかっこいいと思ったから。
一年生の時は弓道衣を着ている先輩を見て、早く着たい、なんて憧れた。


わたし達はそれぞれ自分の興味のある部活へと別れた。

悠馬は興味がない、と言いつつテニス部へと見学に行った。

< 34 / 213 >

この作品をシェア

pagetop