青い春と出会った恋
第2章 部活
ーー放課後。
「ねえ、そう言えばみんな部活とかに入るの?」
翔也と美希ちゃんに聞いた。
「わたしは手芸部に入ろうかなって考えてるの」
「うわ、まじ?」
声には出さなかったけど、明らかに「つまんなそう」とでも言いたげな表情だった。
「へー手芸部かぁ。悠馬は?」
「俺は全然考えてないなー」
「そうなんだ」
「花音ちゃんは?」
「わたしは弓道部。推薦でこの高校入ったから」
「弓道?かっこいい!」
「へへっ、ありがとう」
わたしも、はじめに弓道を始めたきっかけは、なんとなくかっこいいと思ったから。
一年生の時は弓道衣を着ている先輩を見て、早く着たい、なんて憧れた。
わたし達はそれぞれ自分の興味のある部活へと別れた。
悠馬は興味がない、と言いつつテニス部へと見学に行った。