青い春と出会った恋

「え、な、何で?」

悠馬がコンビニなんていくイメージがない。

必要なものがあれば運転手に頼んで買いに行かせると思っていた。



「あ?別に何でもいいだろ」

変なの。
そう思いつつわたしたちはコンビニへ向かった。



「何買いにきたんだ?」

「ん?アイスが食べたいなーと思って。あ、あとお母さんにコピー頼まれてて」

「コピーだぁ?」

何を言っているんだこいつ、とでも言いたげな表情で聞いてきた。

「これ、コピーするの」

お母さんに持たされたファイルをみせてコピーを始めた。
その様子を悠馬は隣でまじまじと見ていた。


「お前ん家、コピー機ねえの?」

「あるけど…このサイズの大きさはコピーはできないから」

「ふーん、不便だな」

横で悠馬がボソリと呟いた。


というより、悠馬の家が異常何だよ、とツッコミたくなったけど心に留めた。
そんなこと言ったって、結局言い合いになって、余計生活の違いを思い知らされるだけだ。


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