青い春と出会った恋


「大丈夫ですか…?」

駆け寄ったわたしを見て、キョトンとした顔をした。

その部長の顔を見て、覗き見していたことがバレてしまった、と思ったけどもう今更弁解はできない。

「すみません、ちょっと朝早めに来たんで寄ってみたら部長がいたので…でもさっき来だばかりなんで!」

ずっと見ていたわけではない、そう言い訳をした。

「は…ははっ」

急に笑い出す先輩に、なぜ先輩は笑っているのかを理解しようとするも全然わからず、わたしはただひたすらに笑っている部長を見ていた。


「あー恥ずかしい所見られちったな」
笑い終わった後、息を整えながら部長が言った。

「え、そんな事ないですよ!」

そう言うも部長は納得できないような顔をして、しばらく黙りこくった。

その様子を見て、あの時飛び出さなければよかった、とすぐに後悔した。

部長にもプライドがあるだろうし、だからこうやって朝早くに来て練習しているのに、無神経だったーーと自分を悔やんだ。

「実は…」
わたしのそんな思いを打ち消してくれるかのように部長が話し出した。

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