ちぎれてる

 ただえさえ細い目を、弱さに浸るように細める姿が目に焼き付いている。

 左腕を撫でる、いつも少し潤んだ左目で俺を見る。

 壁にもたれ、何度も反芻し、浸る。

 またかと、手を伸ばす俺を見つめてくる。

 責めているんだ、救いすら持ちかけられない俺を。

 一緒に千切れてやれない俺を。

 
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